シニアの起業、起業時の年齢分布

起業するなら何歳まで?起業年齢分布から見るシニア起業の可能性

「もう遅い」と思っていませんか?——実は今、50代・60代が起業の主役に

「起業って若い人がするものでしょ?」
「もう60歳だし、独立なんて無理だよな…」

そんな風に感じている方にこそ、ぜひ知っていただきたい事実があります。
今、日本でも海外でも、50代・60代の起業家が確実に増えています。起業の主役は、決して20代・30代だけではありません。
むしろ「社会経験」や「人脈」、「資金力」を備えたミドル〜シニア層が、堅実で持続性のあるビジネスを始めて成功している例が増えているのです。

では実際、起業する人は何歳くらいが多いのでしょうか?本当にシニアでもチャンスはあるのでしょうか?
一次データに基づいて、現代の起業年齢のリアルを見ていきましょう。

起業年齢の現実とは?データで見る年齢分布

◾️日本における平均起業年齢は「50歳前後」

※引用「帝国データバンク2024年「新設法人」動向調査

経済産業省の「2024年新設法人動向調査」によると、法人代表者の平均年齢は48.4歳と過去最高を記録。
さらに起業家の年齢分布を見ると以下の通りです:

  • 40代:32.0%
  • 50代:25.2%
  • 60代:12.2%

つまり、50代・60代だけで全体の約4割近くを占めていることになります。
1979年には39.7歳だった平均起業年齢が、2012年には49.7歳まで上昇しており、シニア起業が一般化しているのが現状です。

◾️若年層の起業はなぜ減っているのか?

一方で、20代〜30代の起業は減少傾向にあります。その主な理由は以下の通りです:

  • 初期資金の不足
  • 雇用の安定化による起業意欲の低下
  • 失敗に対する社会的なプレッシャー
  • 副業やフリーランス志向による「ライトな独立」の増加

これに対し、シニア層は資金・経験・人脈の3点を備えており、本格的な起業に踏み切りやすいという構図があります。


このように、「年齢は起業のハンデではなく、むしろ武器になる」時代が到来しています。
次のセクションでは、なぜ今、シニアの起業が増えているのか?その背景と理由をさらに掘り下げていきましょう。

なぜシニア起業が増えているのか?

シニア起業を目指す60歳男性

近年、50代・60代を中心とした「シニア起業家」が増加傾向にあります。その背景には、社会の変化やライフスタイルの多様化など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。ここでは、主な理由を解説します。


◾️1. 定年後の「第二の人生」をどう生きるか?

日本では多くの企業が60歳前後で定年を迎えますが、平均寿命が80歳を超える中で、退職後の20年をどう生きるかが課題になっています。

「まだ働ける」「社会に貢献したい」「やり残したことに挑戦したい」
——こうした想いから、「雇われる」よりも「自らビジネスを起こす」道を選ぶシニアが増えているのです。


◾️2. 年金や雇用への不安から「収入源」を自ら作る動き

少子高齢化が進む日本では、公的年金制度の将来に対する不安も根強くあります。また、非正規雇用の増加や再就職の難しさから、自ら安定収入を得る手段として起業を選択するシニアが増えています

一度会社を離れてしまうと、再び正社員として働くのは難しい。
だったら、「経験を活かして自分でビジネスを始めよう」という前向きな選択がされているのです。


◾️3. 長年の経験・人脈・資金力を活かせる土台がある

シニア世代の大きな強みは、なんといっても「経験」と「人脈」です。
業界で培った専門知識、ビジネス上の信頼関係、そしてある程度の資金的余裕。これらは若年層にはなかなか真似できないアドバンテージです。

  • 顧客リストがある
  • 調達先や外注先とのネットワークがある
  • 融資審査でも有利になりやすい

これらの条件が揃っていることで、比較的スムーズに起業準備を進めることが可能になります。


◾️4. 起業のハードルが下がってきている

かつては店舗開業など、数百万円〜数千万円の資金が必要とされた起業ですが、今は状況が大きく変わっています。

  • 小資本で始められるフランチャイズモデル
  • オンラインビジネスや副業起業の普及
  • 自治体や国の創業支援制度の充実

こうした変化により、「大きなリスクを取らずに挑戦できる」環境が整ってきています。

🔍 シニア起業は「社会課題」とも相性が良い

とくに注目されているのが、介護・リフォーム・健康関連など「高齢社会」に関わるビジネスです。

  • 自分と同世代の課題を理解している
  • 実体験に基づくサービス開発ができる
  • 同世代からの共感・信頼を得やすい

こうした特徴から、「自身の人生経験」がビジネスの強みとなる領域での成功例が続出しています。

このように、社会の構造的な変化と、シニア自身の人生設計の変化が相まって、今や「シニアこそが起業の主役」となりつつあるのです。

60歳からの起業は可能か?成功の鍵と注意点

「もう60歳だし、今さら起業なんて…」
そんなふうに感じている方は少なくありません。しかし、データと現実は違います。
今や60歳からの起業は「特別な挑戦」ではなくなりつつあり、むしろ社会経験を活かせるタイミングとして注目されています。


◾️60歳でも起業は十分に可能

実際、2024年の起業データによると、60代での起業は全体の約12%を占め、70歳以上の起業も一定数います。
これは決して少ない数字ではなく、「60代で起業する人は今や珍しくない」ということを示しています。

しかも、60歳は再雇用などの区切りを迎える節目であり、時間的・精神的にも「次のステージ」を考えやすい年齢です。
体力的にもまだ現役。意思決定のスピードと柔軟性があり、「自分の経験を形にするにはちょうどいい時期」といえます。

◾️成功のための3つのポイント

① 小さく始めてリスクを抑える

  • 多額の資金を投じるよりも、自分の得意分野や経験を活かしたスモールビジネスからスタートするのが基本です。
  • フランチャイズや業務委託型ビジネスなど、モデルが確立された仕組みを活用するのも有効です。

② 自分の強みを明確にする

  • 過去の職歴、専門スキル、人脈など、自分にしかない「武器」を洗い出しましょう。
  • とくにBtoB営業や建築・介護・教育・販売など、特定の業界で培った知識は大きなアセットになります。

③ 「やりたいこと」より「求められていること」を重視

  • 自分の興味も大事ですが、市場にニーズがあることに応える発想が成功率を高めます。

◾️注意すべきリスクと向き合い方

60歳からの起業は可能ですが、無計画に始めるとリスクも伴います。

  • 健康状態の確認:体力と時間配分は現役時代と異なる
  • 資金繰りの慎重さ:退職金や老後資金を無理に使わない
  • 後継者・継続性の見通し:将来的な出口戦略も考えておく

重要なのは、「リスクをゼロにする」のではなく、「リスクを認識し、備えること」です。
その意味でも、経験を積んだ60歳は、むしろ安定した起業に向いていると言えます。

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今注目の市場は「高齢者向けサービス」

60歳から起業する上で、重要なのは「どんな分野でビジネスを始めるか」です。
その中でも今、最も注目されているのが「高齢者向けサービス市場」です。これは日本の社会構造が生んだ、成長性の高い領域です。


◾️なぜ今、高齢者向けサービスが注目されているのか?

日本はすでに人口の約3割が65歳以上という「超高齢社会」に突入しています。
今後もこの傾向は加速し、2040年には高齢者人口が約4000万人に達すると予測されています。

この変化により、次のようなニーズが急増しています:

  • 介護・福祉サービス
  • バリアフリー住宅改修・リフォーム
  • シニア向けフィットネス・健康サポート
  • 外出支援、送迎サービス
  • 生前整理や終活支援

高齢者が「快適に・安全に・自分らしく」暮らせるためのサービスは、今後数十年にわたって継続的な需要が見込まれる市場です。


◾️シニアだからこそ提供できる価値がある

この分野のもう一つの強みは、60代の起業家自身が「ユーザーの立場」に近いことです。

  • 自分自身が「親の介護」を経験している
  • 利用者側の悩みや課題に共感できる
  • 同世代の悩みや価値観を理解している

こうした経験が、ビジネスのアイデアやサービス改善につながります。
若者にはない「共感力」と「現場目線」が、顧客からの信頼を得る大きな武器となるのです。


◾️具体的なチャンスのあるビジネス分野

サービス分野特徴とチャンス
介護リフォーム自宅をバリアフリーに改修するニーズが急増。補助金制度もあり取り組みやすい。
シニア向け配食・宅配外出が難しい高齢者への需要が安定。地域密着型でリピーターを得やすい。
高齢者向けサロン・教室孤独防止・健康維持ニーズに対応。自宅開業も可能でローコスト。
終活サポート業増え続ける「生前整理」「遺品整理」ニーズ。高齢者の信頼が大きな武器に。

高齢者市場は、社会的にも意義のある分野でありながら、しっかりと収益性も見込める「成長市場」です。
60代からの起業において、自分の経験と共感力を活かせるこの分野は、まさに
最適なフィールドといえるでしょう。

介護リフォームはシニアでもできる!経験が活かせる仕事

「リフォームって体力勝負じゃないの?」「60代から現場で働けるの?」
そう思われがちですが、介護リフォームの現場は意外とシニアに向いている仕事です。
なぜなら、必要とされる作業や商材は、体力だけに頼るような重労働ではなく、“経験”と“配慮”が何よりも大切にされる世界だからです。


◾️使用するのは比較的軽量な道具と部材

介護リフォームに向かうシニア起業スタッフ

介護リフォームで主に扱うのは以下のようなものです。

  • 手すり棒
  • ブラケットや固定金具
  • 浴室すべり止めシート
  • インパクトドライバーや電動ドリル(小型工具)

これらは住宅の壁や床に設置する小規模な施工が中心で、住宅の大規模解体のような重作業はほとんどありません
60代の方でも無理なく扱える資材が多く、力任せではなく「丁寧さ」が求められます。


◾️営業・接客にも女性やシニアが活躍中

介護リフォームでは、施主との打ち合わせや提案業務も大きな割合を占めます。
そのため、

  • 女性の営業スタッフ
  • 介護経験のあるシニアの相談員

も多く活躍しています。とくに高齢のご家族を持つお客様に対しては、同じ立場からの提案や共感が非常に大きな信頼につながります

「自分も親の介護で手すりの大切さを痛感しました」
「ご家族の負担を軽減する工夫、一緒に考えましょう」
——そんな言葉が、若い営業にはできない信頼を生むのです。


◾️「技術よりも気配り」が求められる現場

介護リフォームでは、見た目の美しさやスピードよりも、「安全性」「本人の生活スタイルに合っているか」「ご家族の負担が減るか」が大事です。

そのため、現場で求められるのは以下のような力です:

  • 傾聴力:ヒアリングで困りごとを正確に把握する
  • 観察力:生活動線や身体状況を理解する
  • 提案力:補助金制度や製品知識に基づいたアドバイス

これらはまさに、人生経験を積んだシニアだからこそ持ち得る力なのです。

「これからの人生の中で、今日が一番若い日」

「60歳じゃもう遅いかも」
そう思っているあなたに、ぜひ伝えたい言葉があります。

『これからの人生の中で、今この瞬間が一番若い』

年齢はただの数字です。大切なのは、「やってみたい」と思ったときに動けるかどうか。
もし今、少しでも「何か始めたい」「このまま終わりたくない」と感じているなら、それはあなた自身の未来からのサインです。

シニアだからこそできる起業があります。
社会の役に立てる働き方があります。
そして、あなたの経験を待っている人たちが、確かに存在します。

まだまだ体力もある、エネルギーや情熱もある、社会のために貢献したい、ということであれば迷う必要はありません。

📣 まずは一歩踏み出すことから

今すぐ何かを決める必要はありません。
でも、「知ること」から始めるのは誰にでもできることです。

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