リフォーム業界の繁忙期・閑散期問題!!季節の波を抑えて経営安定化へ

リフォーム業界の繁忙期・閑散期はいつなのか

繫忙期と閑散期

リフォーム業界には、毎年のように繰り返される明確な季節サイクルがあります。業者目線で見ると、売上や稼働の波をほぼ決めてしまう要素であり、経営を安定させるうえでまず理解しておくべきポイントです。

一般的にリフォームの繁忙期とされるのは、春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。春は新生活に向けた住宅整備や気温上昇による施工のしやすさが重なり、自然と依頼が増える時期。秋は一年でもっとも作業しやすい季節で、年末に向けて住まいを整えたいという心理が働き、多くの会社で案件が集中します。多くのリフォーム会社が、この春と秋に売上の大半をつくっています。

反対に、閑散期になりやすいのが真夏(7〜8月)と真冬(1〜2月)です。夏は猛暑による現場稼働の低下に加え、もう一つ大きな要因として梅雨の影響があります。6〜7月の長雨は外装工事を大きく遅らせ、現場全体の段取りを狂わせます。その影響が夏まで尾を引くため、結果として「梅雨〜夏」のラインは年間でもっとも受注が落ち込みやすい時期になります。さらに、家庭側も夏休みやお盆でリフォームの検討が後回しになり、問い合わせが弱まりがちです。

冬は冬で、寒波や積雪によって外回りの工事が動きづらくなるほか、年末年始の休暇も重なって問い合わせが鈍くなる傾向があります。特に1〜2月は「年間で最も静かな時期」と話す事業者も多いでしょう。

また、工種によっても季節の影響は変わります。たとえば屋根工事や外壁塗装は、雨天や気温に大きく左右されるため、春と秋に依頼が集中しがちです。浴室リフォームなら、寒さが厳しくなる前の秋にヒートショック対策として依頼が増え、逆に真冬は“不便さを避けたい”という理由で工事を先送りにするケースが見られます。給湯器は冬に故障が増え、緊急性が高い依頼が多発するなど、工事内容によっても波の大きさに違いがあります。

さらに、外装分野など一部の業種では年末に依頼が急増する場合があります。台風被害の修繕や、年内に住まいを直しておきたいという心理が重なるためですが、これはあくまで特定の工事ジャンルに見られる動きで、業界全体の繁忙期とは異なるものです。

こうした複数の要因が重なることで、リフォーム業界では「春と秋に依頼が集中し、梅雨〜夏と真冬に落ち込む」という季節サイクルが生まれています。工種によっては季節影響が小さいものもありますが、屋根・外装・水回り・給湯器など波の大きいジャンルが全体の動きを左右するため、結果として繁忙期と閑散期の差が生まれやすい構造になっています。四半期ごとに受注の上下が起こりやすい背景には、こうした季節要因の累積があり、年間を通じて安定した経営を難しくしているのが現実です。

繁忙期と閑散期の差が経営に与える影響

閑散期のリフォーム職人

リフォーム業が安定経営を難しくする最大の理由は、年間の受注量が一定ではない点にあります。春と秋に案件が集中し、梅雨〜夏と真冬に落ち込む。この繰り返しは毎年訪れ、事業者にとっては避けにくい構造的な課題です。この波が大きいほど、経営への負担は増していきます。

まず、売上計画が立てにくいという問題があります。通常リフォームでは、繁忙期に一気に売上を作り、閑散期はその蓄えで持ちこたえるという構造になりがちです。しかし繁忙期が想定より伸びなかったり、天候や資材不足で工期がずれ込むと、年間の目標が一気に狂いやすくなります。特に中小規模の事業者では、ここがダイレクトに資金繰りへ影響してきます。

閑散期の固定費負担も大きな課題です。問い合わせが少なくても、職人の給与や事務所家賃、車両費、保険料などの固定費は変わりません。繁忙期にどれだけ現場を回しても、閑散期が長引けば利益が圧迫され、収支のバランスが崩れやすくなります。実際、年間で見れば繁忙期の利益がそのまま閑散期の赤字補填に消えてしまうケースも珍しくありません。

さらに、職人の稼働率も不安定になります。繁忙期は現場が詰まり、職人不足で機会損失が発生する一方、閑散期には仕事が少なく、固定費を抱えながら稼働率が落ちてしまう。このギャップが大きいほど、会社としての効率は悪くなります。繁忙期に外注を増やし、閑散期に内部職人が手持ち無沙汰になる、というアンバランスな状況も生まれがちです。

広告・営業効率においても季節の影響は避けられません。同じ広告費を投じても、春秋は成果につながりやすい一方、夏や年明けは問い合わせ自体が減るため、費用対効果が落ちやすくなります。年間を通じて常に安定したボリュームを得られないことが、施策の効率を下げる要因にもなっています。

このように、繁忙期と閑散期の差は単に「仕事が多い・少ない」という話にとどまりません。売上、稼働、広告効率、採用、人件費、資金繰り。そのすべてを揺さぶるため、リフォーム会社が経営の安定性を欠きやすい根本原因になっています。

繁忙期と閑散期の差を小さくするための工夫

営業用のSNS戦略

季節の波は避けられないものの、リフォーム会社の取り組み次第でその差を小さくすることは可能です。繁忙期頼みの経営から脱却するためには、通年で安定して受注を確保できる仕組みづくりが欠かせません。

まず取り組みやすいのが、年間を通して相談が入りやすい営業チャネルの強化です。紹介ルートや地域連携など、季節による影響を受けにくい流入経路は、安定経営の基盤になります。とくに過去の施工顧客や、地域の工務店・不動産会社・管理会社との関係性は、継続的に案件が生まれやすく、波の緩和に貢献します。一度つくった信頼関係が年間にわたって紹介を生み続けることも珍しくありません。

次に有効なのが、季節に左右されにくいメニューを増やすことです。内装工事や小規模な水回りリフォームなど、天候や気温の影響を受けにくいジャンルを組み合わせることで、年間の売上の谷を浅くすることができます。外装工事が動きにくい梅雨や真冬でも、室内工事で稼働を維持できれば、職人の稼働率も安定しやすくなります。

既存顧客との関係維持も重要な要素です。たとえば年に一度の点検連絡やニュースレターなど、小さなきっかけでも接点をつくっておくことで、突発的な修繕相談や小規模リフォームにつながることがあります。こうした継続接点が、閑散期の受注を支える“隠れた安定装置”の役割を果たします。

また、季節の波を前提にした計画的な営業も効果的です。繁忙期には大型工事を中心にスケジュールを組み、閑散期には小規模工事や既存顧客のフォローを強化するなど、時期によって優先度を変えることで効率よく受注を積み上げることができます。繁忙期に無理に案件を詰め込みすぎず、閑散期の仕事量を意識してバランスさせることが、年間の負荷と売上の安定化につながります。

このように、通常リフォームの範囲でも季節依存を弱める工夫は可能ですが、完全に波を消すことは容易ではありません。外装・水回り・設備のいずれも、どうしても季節や気候の影響を受けてしまうため、一定の受注変動は避けられないのが実情です。

季節変動の影響を受けにくい介護リフォームの需要

介護リフォームの四季

通常のリフォームが「春と秋に集中し、梅雨〜夏と真冬に落ち込む」という年間サイクルに左右されるのに対して、介護リフォームはその影響を大きく受けません。むしろ、一年を通じて安定した相談が発生しやすい分野で、通年型ビジネスとしての特性が際立っています。

その理由のひとつが、介護保険を活用した住宅改修制度の存在です。手すりの設置や段差解消、浴室の安全対策など、利用者の身体状況の変化に応じて必要になる工事が多く、依頼のタイミングは季節ではなく“必要になった瞬間”です。春や秋に偏るというより、利用者の生活状況に合わせて年間を通じて相談が発生します。

また、ケアマネジャーや地域包括支援センター、病院の医療ソーシャルワーカーなど、福祉・医療の専門職が安定した紹介ルートになります。彼らは利用者の生活課題を通年で支援しているため、紹介が季節で偏ることはほとんどありません。通常リフォームが広告経由での上下に影響されるのに対し、介護リフォームは“相談経路そのものが年間を通じて安定している”という大きな強みがあります。

さらに、介護リフォームは小規模な工事が多く、極端な天候の影響を受けにくい点も特徴です。手すり設置や段差解消、扉の変更など、短期間で完了する工事が中心のため、梅雨や真冬であっても現場が止まりにくく、職人の稼働を安定させやすい側面があります。外装中心のリフォームとは異なり、気温や天候に左右される度合いが圧倒的に小さい分野です。

例外的に、年末に相談が増えるケースがあります。入院していた高齢者の退院が重なるパターンがあり、その前後で住宅改修が必要になるケースです。年末年始は自宅で過ごしたいという本人・家族のニーズと、職員が不足する年末年始の入院患者を減らしたいという病院側の思惑がマッチすることから、年末にかけて退院が急増することはあります。とはいえ、全てが大規模な工事というわけではなく、いったん福祉用具のレンタルで対応して、様子を見て、年明けに工事できるように準備しましょう、というケースもありますので、総じて通年にわたって波は少ないことがわかります。

こうした事情から、介護リフォームはリフォーム業界の中でも特に季節変動が小さく、「いつでも一定量の需要がある」珍しい領域と言えます。繁忙期と閑散期の差に悩む事業者にとって、安定した相談が得られる分野として注目すべき存在です。

介護リフォームを取り入れることで得られる経営メリット

介護リフォームは、通常のリフォームでは避けづらい季節による受注の波を和らげ、年間を通じた安定経営に大きく貢献します。季節の上下が激しいリフォーム事業において、安定した収益源を持つことは想像以上に大きな意味があります。

まず、もっとも大きなメリットが閑散期対策としての効果です。通常リフォームが落ち込む梅雨〜夏や真冬でも、介護リフォームは通年で安定して相談が入ります。手すり設置や段差解消のような小規模工事は天候の制約を受けにくく、季節を問わず施工が可能です。繁忙期に売上を作り、閑散期に下支えするのではなく、一年を通してバランスよく受注が入ることで、売上の「谷」を浅くできます。

職人の稼働が平準化できる点も大きなメリットです。繁忙期に外装現場が集中し、閑散期には仕事が少なくなるという状況は、多くの事業者が抱える共通の悩みです。介護リフォームでは小規模かつ短期間の工事が多いため、通常現場の合間に組み込みやすく、特に閑散期の稼働調整に役立ちます。結果として職人の拘束や外注費のバランスが取りやすくなり、経営全体の効率も向上します。

既存の技術・体制を活かせる点も見逃せません。介護リフォームの基本は住宅内の安全対策であり、特別な工法を一から習得しなければならないわけではありません。手すり設置や扉の交換工事などは、水回りや内装のリフォーム経験があれば十分対応できます。必要なのは制度や書類、高齢者の身体状況などの知識であり、技術面での参入障壁は比較的低いと言えます。

また、介護リフォームは地域密着型のビジネスとして相性が良く、信頼関係が積み上がると紹介が増えやすい傾向があります。ケアマネジャーや福祉関係者との連携が進むことで、企業広告とは異なる「安定した相談ルート」を確保でき、紹介による受注が年間を通じて続きやすくなります。結果として広告費の削減や、営業効率の向上にもつながります。

収益面でも、単価は大規模リフォームに比べて控えめなケースが多いものの、件数の安定性とリピート率の高さが強みです。高齢化が進む地域では、長期的な市場としての伸びも期待でき、事業の土台を支える「安定収益の柱」として組み込む価値があります。成約率は80%と極めて高く、粗利率も50%で、少額でもしっかり粗利を残すことができるリフォームです。

このように介護リフォームは、リフォーム事業者にとって単なる追加メニューではなく、季節変動を補い、経営のリスクを下げる戦略的な役割を果たします。

まとめ:季節の波に左右されない経営へ

リフォーム業界では、春と秋に依頼が集中し、梅雨〜夏や真冬に落ち込みやすいという季節サイクルが長年続いています。外装や水回りなど、工事内容によって波の大きさは異なるものの、多くの事業者が繁忙期と閑散期の差に悩まされているのが現状です。

通常リフォームの中でも、紹介ルートの強化や季節に左右されにくい工事メニューの導入など、波を小さくする取り組みは可能です。ただし、季節要因が根本にある限り、大きな変動を完全に消すことは難しく、売上、稼働、集客、固定費のすべてが季節とともに揺れ動きます。

そこで有効になるのが、季節に影響されにくい介護リフォームの導入です。介護保険住宅改修は、利用者の状況に応じて一年を通じて発生するため、通常リフォームとは異なるサイクルで安定して相談が入ります。紹介ルートが安定しやすく、短工期の工事が多いため、閑散期の稼働維持にも効果的です。季節によって受注の波が生まれるリフォーム事業にとって、介護リフォームは経営の土台を支える「安定軸」になり得ます。

繁忙期に振り回されず、年間を通じて安定した売上と稼働を確保したいと考えるなら、介護リフォームを事業に組み込むという選択肢は大いに価値があります。季節に左右されない収益源を持つことで、事業のリスクは確実に減り、年間の見通しも立てやすくなります。

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